【絆の5段階】自分を必要とする人は、5つの段階を通過した次の行動で生まれる。
人が必ず行き着く場所。
それが、節目。
創業何周年といった記念日的なものから、外部環境の急変によって訪れるもの、事業の形態変化とともに訪れるものなど様々ある「節目」
こうした節目の時期を迎えた企業や個人は、改めて自身の存在意義を問い直すことを余儀なくされます。
自分は結局のところ誰のために存在するのだろう。
その誰かは自分に何を期待しているのだろう。
どのようにしてその期待に応えることができるのだろう。
それは本当に自分にしかできないことなのだろうか。
そもそも自分は誰に必要とされているのだろう、と。
こうして自分を問い糺すことが誰にでも訪れるのです。
節目に来た者は、壮大な「自分探し」がはじまるので、外側に答えを求める者が安全地帯に漂流します。
ここでおおよそ2~3割が安全地帯(コンフォートゾーン)を越えていきますが、7~8割が、古いやり方にこだわり、越えられないのです。
ブランディングとは、まさにこうした問いに対する答えを正しく導き出し、外へ自分を発信し、さらには周囲の人と共に拡大させていくプロセスそのものです。
強いブランドを作るためには、まず、自己を理解する「マインドセット >」を行い、パーソナルブランディングができるようになることが要求されます。

事業ブランディングは、大きく4つの領域にわかれます。
4つの核になるのが「ブランド提供価値」
いわゆる「バリュー」であり、顧客の期待に対してブランド(自社・自分)が提供する価値のことです。
言い換えれば、相手が求める価値を作ることであり、自社や自分の価値を認めてもらうことではありません。
あくまでも、相手に「宣誓すること」そのものです。
バリューを支えるものが、4つのブランディング領域です。
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ブランド・コミュニケーション(ブランド提供価値を発信する)
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ブランド・マーケティング(ブランド提供価値でマーケティングを設計)
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ブランド・アクティベーション(ブランド提供価値でユーザー体験を設計し施策を打つ)
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ブランド・マネジメント(ブランド提供価値でブランドをマネジメントする)
ブランディングのカテゴリでは、ロゴマークを作ったり、商標を取ったり、広告やキャンペーンを実施したり等、ブランディングを行う手段は論じていません。
新規信仰に疲弊している等、時代の変化で節目を自覚せざるをえない企業や個人が、守るべき「らしさ」を失うことなく、新しい自分へと変革していくための方法論と、会員の方には実践をお伝えしています。
具体的には、「ブランディングとは何をすることなのか」を4つのブランディング領域に分けて整理し、実際の事例と合わせて紹介することで理解を深める構成にしています。
各企業や個人の置かれている状況によって取り組むべきブランディング領域は異なるため、読者の皆様は自身の課題にどの領域の活動が効果的であるかについて考えながら取り組んでいただきたいと思います。
