詩音ブランディング
「承認欲求」をテーマに、パラレルワールド(平行世界)を描いた音楽朗読劇。
演奏は、モンゴル出身、馬頭琴奏者のセーンジャー。
世界遺産・京都 元離宮二条城に響き渡る生の馬頭琴は、助演を務めた視覚障害者、川口のセリフに重なった時、会場のすすり泣く声が嗚咽に変わった。
幸せに見られたい育子(川口)は、ある男性からもらったテープレコーダーに、嘘の現実を録音。タワマンの40階に住み、休日は友だちを呼んでパーティをし、恋人とオーストラリアにダイビングに行くのを楽しみにしている・・・と。
しかし、再生した時、それらは録音されておらず、「嘘つき」という女の声が聞こえてきた。その瞬間、育子の人生は、確かにあるもうひとつの現実へ、平行移動していく。