成りたいこととやりたいことが違うと、投資した費用が埋没してしまう「サンクコスト効果」の罠


【思考プロセス】なりたいこととやりたいことが違う結果になりやすい「サンクコスト効果」の罠
今やっていることは、何かになるため?


ゲームの好きな人が、ゲーム制作会社に就職したら、ゲームができなくなる。


当たり前です。



歌を歌うのが好きな人が歌手に成りたいから成っても、売れない人のほうが多い。


当たり前です。



どちらも趣味でやってるから楽しいわけです。


 


「成る」というのは、子供がいるのに独身に見える人がいるように、他者が決めることです。



つまり、成ったかどうかは、社会が認めたかどうかということ。


プロとアマの違いでもあります。



たとえば、自分がいくら清潔感があると思っても、肩にフケがあるだけで、他者から見たら清潔とは言えない。


たまたま、その日に限ってフケがあってもです。


清潔にすることと、清潔感があることは別物なんですね。



つまり、


成りたいからやることは、やりたいことをやってるうちに成ってしまうことと「魂胆」が違うよってこと。


こればかりは、自分を疑わないとわからないんです。



もちろん、どちらも自分が本当にやりたいことだったら成功します。



百恵ちゃんは、家が貧しくて、母を助けたいから歌手になりたかった。



そして、成功しました。



だけど、本当にやりたいことは歌を歌うことではなく、家庭をつくることだった。



子供というのは、親が果たせなかったことを「才能」として持って生まれてくるので、百恵ちゃんは、自分のお母さんがやりたくてもできなかった「温かい家庭」を作ったわけです。


あなたが女性の場合、お母さんが果たせなかったことはなんですか?


あなたが男性の場合、お父さんが果たせなかったことはなんですか?


その果たせなかったことは、今のあなたの才能である場合が多いです。



私の母は、「素直さ」でした。



母は、自分がもっと素直だったら、こんなに苦しまなくてよかったのに・・・ということを繰り返していました。


そして、私の自分らしさは「素直さ」であることが、葛藤を越えて使命がわかったときに納得できました。


母がやりたくても出来なかった「素直さ」は私らしさとなり、私の才能「独創性」を開花させてくれました。




昔、自分の将来を左右する日の朝、コンビニで櫛を買って、道中で髪をとかす人がいました。



私、その時、思ったんですね。



この人は、すぐやめることが起きるやろうな、って。



なぜなら、本当にやりたいことがそれじゃないというのが、コンビニで櫛を買う動作だからです。



フケのある人がその日だけシャンプーしても改善されないでしょ?


それと同じです。



人間は、本当にやりたいことなら、「成りたいからやりたい」と思う以前に、行動します。



だからこの子の場合、「面接で印象のいい自分に成りたい」というのが、本音だろうと推察できました。



今流行の心理系カウンセラーも、コーチも先生に成りたいからそれをする人は、ほとんど続いていません。



百恵ちゃんは芸能歴7年だったそうですが、本当にやりたいことがわかったから、ジプシーにならずに済んだわけです。


 


成りたいから何かをする自分に気づけないと、やることだけが増えていきます。




そして何がやりたいのかが見えなくなっていきます。




それを「サンクコスト効果」といいます。



日本語で「埋没費用」といいます。



たとえば、クローゼットに何年も着ずに置いてある洋服はありませんか?



着なくなった服をとっておくことは、やりたい事じゃないと薄々気づいていても、なかなか捨てられないという事象です。



このように、


回収不能となった投資金額や時間を惜しみ、投資を継続してしまったり、意思決定を誤ってしまったりする心理的傾向のことを「サンクコスト効果」といいます。


洋服がクローゼットに埋没しているでしょ?



面白くない映画を途中で観るのをやめたら、つまらない時間が「埋没費用」です。



観ない時間は返金されないですからね。



こうして、成りたいことに投資し続けると、回収不能となった投資金額や時間を惜しみ、投資を継続してしまうということです。



情報コレクターたちがそうです。


ジプシーともいいますよね。



彼氏がほしいのではなくて、彼氏がいる自分に成りたい人が恋愛アプリにハマるとかも「サンクコスト効果」です。



投資した時間を惜しむから、ハマってしまうわけです。



ある人は、やれもこれも学んできたから、持っている知識を全部、商品やサービスに詰め込みたいといわれていました。



これも、自分がサンクコスト効果の罠にハマっていることに気づいていないんです。



あれもこれもやってきたから、一つに絞るのは「もったない」と言ってる時点で、埋没費用にハマってるんです。



その人は、「一つにつなげることはできない?」と言ってました。



そもそも、一つにつなげたい理由が「学んできたことがもったいないから」だったら、お客さんのためじゃないでしょ?



自分の「もったいない」を何とかするためですよね?



こういう人は、また「やりたいこと」ができるから際限がありません。



それに、売上を自分のやりたいことに使っていくと、いつまで経ってもお客様のための投資ができません。



だから、それ以上伸びないんです。



お客様のニーズを探ることをしないまま、自分のやりたいことだけやってるから。



他の事例では、誰かに何かを書いてもらって、自分はしっくりきていないのに、その文章を使い続けるとかも、サンクコスト効果が働いています。


かけたお金がもったいないと思うから捨てられないんです。



投資したお金と時間を惜しむためにやり続けるから、あれもこれもうまくいかない、中途半端なままの人生になります。



そして、こういう人は、思いつきでまた違うことを始めていかれます。



こうして、サンクコスト効果が働くと、あなたが本当にやりたい事や、あなたが楽しいと思える事、あなたらしくいられる事など、本当に効果的なことは何か?という事実から、ずれてくるので注意が必要です。



 


やりたいことは、本当にやりたいことではないことが多いんですよ。



一番簡単な見極め方は、


やりたいことが複数になってきたら、「サンクコスト効果にハマってるかも?」と自分を疑うことです。


本当にやりたいことは、自分ではなかなか見つけにくいと言われるのは、



今やっていることに費やしたお金や時間がもったいないから、続けているにすぎないということに気づけないから。


それに、一番ほしいものって、億万長者に成ってもそれをするか?という問いに「はい」と言えるものが多いですよ。



私は「ブランディングのためのコンテンツ」という仕事がそれでした。



24時間でも飽きない、寝なくても疲れない、お金があろうがなかろうがやりたい、いつも夢中になっていました。



サンクコスト効果は、誰にも起こりうることです。



山本真弓