我慢強い人が失うもの。我慢する理由と鍛え方


我慢強い人が失うもの。我慢する理由と鍛え方
我慢って、エゴなんだよね。


新卒で入社して1年。


悩みは、思うように仕事がはかどらないこと。


そんな女性に会いました。


性格はサバサバ系、切れ味最高のナイフのような人でした。


でも、一般的にマイルドさが求められる印象の仕事をしていました。



掴みたい成果は、性格上、当然、スキルアップ。


彼女の理想の人は、先輩。


学生時代は、要領がいいと周囲から褒められてたのに、今それが発揮できないことにモヤる。


だから、要領のいい先輩に憧れる。


 


どうなったら要領よくなったと思えるか聞きたら、「仕事を早く終わらせることができるようになったら」



私は、問題はここだと断定しました。


彼女は、「仕事が早くできるようになったら」じゃないんです。


「早く終わらせることができるようになったら」なんですね。



"社会人になって、要領の良さが発揮できなくなったのは、自分のペースで進めることができなくなったから"



サバサバしている人は、基本、合理的なところが長所だし、サクサクと整理整頓して判断も素早く、効率良く物事を進められて機転も早い。


でも、組織の中では、それも新人の自分では、職場の慣例や先輩たちに従わなくてはならないことが多い。


だから自分の要領の良さが発揮できないと、彼女は言っていました。


自分の思っていることが遠慮して言えないために、自ら自分の長所である合理性にブレーキを踏んでしまう。


ここが問題の根源で、無駄を増やす原因はブレーキです。



彼女は、自分のペースさえ取り戻せたら要領よくなれると言いました。


持って生まれた合理性で無駄を無くせたなら、持って生まれた本来の力に見合う成果が得られ、それは自分だけでなく他者をも成功に導けます。


自分の長所は、発揮してはじめて他人の役に立つからです。



彼女は、先輩を出し抜いてはいけないと言っていたけど、出し抜かないことでどんなメリットがあるかを聞いた時、やっと本来の彼女が姿をあらわしました。


私が人を出し抜かないことで得るメリットは、でしゃばりに思われなくていいこと。


つまり、良い人に思われたいために、仕事を早くこなしたい本来の夢が叶わなかったということです。



  • 時間をかけるのがいいことだという考えを変えるのが1番。

  • 自分が思う効率のいいやり方で仕事を進めるのが2番。



この2点をすぐに実行すれば、人はあなたについてくる。


そういって話を終えました。


 


たとえば「マイペース」という言葉は、本来はいい意味で使われます。


でも、協調性が何より重視される集団では、マイペース=自分勝手として、「和を乱す悪いもの」と評されがちです。



本来、「要領がいい」というのは、少ないエネルギーでより多くの成果を得る、効率の良さのことを言います。


当然、効率がいいのは、会社のためにも周囲のためにも良いことです。



でも、効率の良さ以外のものを重んじられる場で要領がいいことは、「楽してずるいよねー」というニュアンスを匂わせてしまうんですね。



じゃ、効率の良さ以外のものとは?


しんどい思いをすることや、楽をしてはいけないこと、などなど。


例えば、定時で帰ってはいけないとか、残業するのが偉いとか。



 


こうして、人が変化するときは、我慢を捨てることが要求されます。


みんなと一緒がいいなら、人に合わせる自分を我慢するしかありません。


自分に我慢を強いることを犠牲というので、費やしたものに見合った成果が得られないということです。



ノーと言えないなら、それこそが解決すべき問題です。


どうしていい顔しちゃうの?


その答えが、自分の長所を発揮できない問題の根源です。



だから、我慢を捨てる鍛錬は、

誰かに嫌われたら、自分を好きな人が残る。

という逆説思考をもつことです。



たぶん、孤独になりたくないから、嫌われたくないと思うんじゃない?


でも、逆ですよ、逆。


どんな問題も、解決すべきは問題の根っこであり、根っこを解決できないなら、目の前の問題を解決しても、また同じような別の問題が起きます。


仲良くするために我慢しているなら、我慢するために仲良くする人に出会っているということだから。



論理的思考のひとつに、

AはBであるならば、BはAである。

という前提があります。


この前提に当てはめると、考えの変なところに気づきやすいです。



例えば、

​仲良くするために我慢するならば、我慢するために仲良くする。


おかしいよね。



山本真弓