【ブランド価値】自分の価値は新しく作ることではありません

※画像:プラハ・チェコ共和国・図書館・クレメンティヌム/ライセンス:DMCA/出典:Wallpaperbetter
「価値(バリュー)」は、ご存知の通り、2パターンあります。
自分や企業の価値観(バリュー/大切にしているもの)
相手(顧客)が得る価値(カスタマーバリュー)
ここでは、カスタマーバリューについて書いています。
カスタマーバリューは、あるものじゃなくて、あなたを必要としている人が「満たされる5つ」を結果に、あなたがそうなる原因を作るものです。
例えば、
自分のために仕事をする人は、300万未満。
家族のために仕事をする人は、400万以上。
組織、会社のために仕事をする人は、500万以上。
顧客のために仕事をする人は、1000万以上。
社会のために仕事をする人は、2000万以上。
日本の平均年収と目的意識から、とりあえずこう定義してみます。
自営も被雇用者も、だいたいこの定義に当てはまると思います。
ここで書いた金額は「額」ではなく、「価値と交換した対価」として捉えてください。
つまり、家族のために仕事をしていたとしても、価値と交換した対価が300万未満なら、あなたの価値は認められていないということです。
個人事業主の300万未満は、事業所得と認められず雑所得になり、世間一般では「起業(副業)ごっこ」の属性に入るので、行動を制限する(される)理由があるのだと思います。
この事実から見ても、平均年収と目的意識による「価値と交換した対価」は、おおむね妥当だと思います。
使っていたものと動作の共通点を明確にする
私の場合は、大卒で化粧品会社に就職し、独立して収益が上がるまで、パートやバイト、派遣で食いつなぎました。
どれも共通して使っていたものは、「マイク」でした。
化粧品会社で辞める前の仕事は広報でマイク。
ホームセンターではサービスカウンターでマイク。
コールセンターもヘッドマイク。
共通していた業務は、顧客や消費者に何か提案することでした。
マイクをもってたわけですから、営業じゃないんですね。
ソーシャルビジネスと言えばそうだけど、でもちょっと違う。
次に、それをハッキリさせるために、どんな業務をやっていたのかを、動作で見ていきます。
私は、広報の時も、パートの時も、派遣の時も、営業マニュアルとかスクリプトじゃなくて、プレゼンをする時のような原稿(ストーリー)を書いていました。
既存のスクリプトを真似しつつ、慣れてきたらニュアンスを変え、スクリプトを見ないでもできるようになって、最後は自分に合う話法を自分で書いていました。
こうしてあなたも、どんなことをしていたのか?を具体的に書き出して、その共通点を見つけてください。
食品メーカーの経理と、食品製造会社の経理では、経理をするという行動は同じでも、動作が違いますよね。
イオンの婦人服売場の販売員と、イオンの中にあるユニクロの販売員では、服を販売するという行動は同じでも、動作が違いますよね。
あなたの動作の共通点は何ですか?
掛け合わせる
私に共通するモノは、マイク。
共通する行動は、ストーリーを作っていた。
掛け合わせると、「マイク×ストーリー」
つまり、私を必要としてくれている人は、マイクを持っている私を求めていて、ストーリーを作る私を求めているということです。
だから、ストーリーをマイクを通して伝えることが、私を必要としてくれる人の価値になるということですね。
あなたを必要としてくれる人は、
何をもっている時のあなたを求めているのか?
(所有しているかどうかではありません)
どんな動作をしているあなたを求めているのか?
モノ×動作が、共通点を掛け合わせたものです。
次に、あなたを必要としてくれている人の価値をそれで作っていきます。
モノ×動作×価値=差別化(あなたが選ばれる理由)ですね。
その価値は、5つ作らないといけません。
【5つの顧客体験価値基準】
①私向けのものだと思える
②私にとって意味がある
③オープンで正直である
④私の立場で考えてくれる
⑤いい気分にさせてくれる
顧客と書きましたが、恋愛でも社内でも友達でも同じことです。
人は、あなたが作った価値を価値と認めた結果、時間を作ってくれたり、誘いに応じてくれたり、協力してくれたり、買ってくれたり、入ってくれたり、付き合ってくれるのです。
もちろん、この5つだけでは、あなたのブランドは作れないけど、「相手がどう思ったか」に、あなた(自社)がアプローチできるようになることが重要なポイントです。
だから、いきなり親密な関係にはなれません。
誰もがマーケティングをして仲を深めていくしかないんです。
1)他にいい人がいないから妥協で、
2)何かをしてくれるから損得で、
3)信頼できるから安心して、
4)無くてはならない存在だから愛で、
↓
あなたを選ぶ。
1から徐々に4になる努力が必要です。
ビジネスは恋愛そのものです。
仕事は足して増やしていくものじゃなく、掛け合わせて拡大していくから価値が増え、求める人が増え、その結果、収入が増えるのです。
山本真弓